炭素繊維シート補強工事

当社では炭素繊維シートを使用した高精度の劣化補修工事を行っています。
シート状にした炭素繊維を、橋梁床版や橋脚に数層重ねて密着(貼付)することで、既存部材と一体化させる工事です コンクリート製の建物はもちろん、ガレージやマンションの柱にも炭素繊維シート補強工事も可能です。炭素シートは軽量で現場形成も容易なため、作業空間が限られている場所でも施工できます。
炭素繊維シートを使用することで、コンクリートの寿命を延ばすことができます。ご自宅のガレージなどに亀裂などの劣化が見られる場合は、当社までご用命下さい。

鉄の10倍強い「夢の新素材"炭素繊維"」って何?
化学繊維を1000℃以上で熱すると炭素以外の成分がほとんど燃えて無くなり、ほぼ炭素だけでできた素材になります。(炭素以外の主な元素は窒素です。)これが炭素繊維です
炭素繊維の特長は、軽く、引張り強度が鉄の10倍もあり軽くて強い「夢の素材」と言われています。もともと高価な素材だったため宇宙ロケットや軍用機、使う量の少ないゴルフシャフトやテニスラケットなどにとどまっていましたが、いまでは航空機や自動車などにも使用されるようになりました。その夢の新素材を布基礎補強用に開発したのが「炭素繊維シート」です。
炭素繊維シート工法炭素繊維シート
軽い、強い、錆びない、腐らない等の特長を有する炭素繊維を一方向又は二方向に引き揃え、 微量の樹脂を含侵させた作業性の良いコンクリート補修・補強材であり、エポキシ樹脂を含侵、接着し、CFRP(強化プラスチック)化することで不足する鉄筋量を補い、 せん断耐力、曲げ耐力、疲労寿命を向上させ、ひび割れ抑制にも効果があります。
簡単施工により、工事の簡便化、工期の短縮を実現します。
    ・ 軽量性、高強度、高弾性、高耐久性(紫外線劣化、アルカリ環境下での劣化がない)、耐腐食性等の諸特性に優れています
    ・ 錆は全く発生しないので、塩害等の腐食環境に最適。 また紫外線による強度劣化がなく、耐薬品性にも優れている。
    ・ 補強厚さが薄く、貼り付けによる躯体の重量増が殆どない。
    ・ 積層数の調整によって、経済設計が可能です。
    ・ 鋼製橋脚の耐震補強や鋼部材の性能回復対策として使用が可能です。
主
    ・ 資材が軽量なためクレーンなどの重機を必要とせず限られた空間での施工が可能です。
    ・ 火気や溶接が不要です。
    ・ RC構造物の鋼板補強やコンクリート巻き立てなどの工法に比べ、養生期間削減など工事の簡便化や工期短縮に貢献します。


施工手順


サンダー等による下地処理
2
プライマー塗布
3
パテ処理
(必要に応じ)
4
レジン塗布
(下塗り)




5
炭素繊維シート張り付け
6
レジン塗布
(中塗り)
7
仕上げ:塗装・モルタル付け等




主な補強対象構造物
工法 炭素繊維シート工法 鉄板巻立て工法
工法概要 炭素繊維シート工法概要図 鉄板巻立て工法概要図
経済性
(直工費)
耐久性に優れる。
シートは薄く、軽量。
耐火性に劣る。
定期的な防錆作業が必要。
重い。
施工性 運搬、搬入、施工が簡単。
重機が不要。
狭い場所での作業性が劣る。
重機が必要。
アンカー打ち、現場溶接が必要。
工期 鉄板に比べ、短工期 -
総合評価